HAMABLUE PRESS

四方田修平監督かく語りき 第1回

横浜FCは1月12日、和歌山での一次キャンプから2022シーズンのチームを始動した。ハマプレではオープニング・コンテンツとして、和歌山キャンプ中の四方田修平監督のコメントを2回に分けて掲載します。第1回は、1月17日に行われたオンラインによる囲み取材。これが四方田監督にとって最初のメディア対応です。

――まず、四方田監督が目指すチームのスタイル、コンセプトを教えてください。
「攻守一体となったサッカーを、アグレッシブにやりたい。今のサッカーの傾向として、どんどんスピーディに、ハイテンポになってきている。チームの成長を考えても、そういう志向をしっかりと持ちながら、ハイテンポ、ハイスピードなところを目指しながら、アグレッシブにやっていきたいと思います」

――2016〜17シーズン、札幌を率いていたときのスタイルが参考になる?
「もう5年も前のことで、あのときの札幌のチームはまだJ1での経験も足りなかった。結果的に、ある程度は守備の意識を高くしながら失点を減らしながら少ないチャンスをモノにしていくスタイルになってしまった。そのときよりは攻撃時間を増やしたいと思ってますし、攻撃でより大きいチャンスをたくさん作れるように目指してやっていきたい。守備に関しても、もっと自分たちからボールを奪いに行けるような、そういう回数を増やしていきたい。

――2019シーズンの春から昨季の春まで横浜FCを率いた下平隆宏元監督は、後ろからゆっくりボールをつないでいくポゼッションで主導権を握るスタイルでしたが、札幌で四方田さんがやられていたサッカーは前線からの組織的な守備に特徴があったイメージです。
「攻撃と守備の両面で主導権は握りたいと思っている。結果的にはボールを握りたいとは思いますが、ポゼッションを目的にするというよりは、突破をとにかく目的として、そのためにつなぐことが必要であればポゼッションもするけど、ただその目的を常に大事にしていきたいと思います」

――今季のチームのスローガンは?
「特に決めてはいませんが、私の中では『一体感』とか『全力プレー』というものをテーマにやっていきたいと思っています」

――選手の編成についてはご自身の意向も反映されている?
「ハイテンポなサッカーに順応できる選手というのをベースに置きながら、各ポジションでそういった選手をリクエストしながら編成してもらった。強化部としっかり連携を取りながら加入してもらいました」

――チームが始動して、実際に選手をここまで見ての印象は?
「非常に真面目に、テーマに取り組んでくれている。ただ、最初なのでちょっと構えているところもあるのかもしれないけど、ちょっと爆発的なところが、少しおとなしいかなと感じました。でも日に日に少しずつ打ち解けてきましたし、昨日から外国籍の選手たちが合流して、逆に少しうるさくなってきました」

――和歌山での一次キャンプのテーマは?
「まず失敗を怖がらずに、攻撃も積極的にトライしていくこと。それから、守備でもボールを奪いにいく部分をベースとして植え付けさせたい。そこは今は失敗を怖がらずに、どんどん、そこをチームとしてものにしていくことが大事。選手は非常によく取り組んでくれています」

――昨日の大阪経済大との練習試合での手応えは?
「失敗もたくさんしたという意味では手応えがありました。怖がらずにボールを動かす、突破につなげていくところ、選手はチームがやろうとしている形に対して非常に積極的にトライしてくれた。その中で失敗したときにカウンターを受ける回数が多かった。そこが反省点としてあります。また守備でも前から奪いにいく中で、行った結果だけど、前と後ろの連動性がなくてつぶしきれずに速攻を受けたケースもあった。そこは今起きてほしい、起きるべき課題だと思っているので、その辺は次につなげていきたい」

――今季のキャプテンについては?
「まだ決まっていない。今はその辺を見ている段階です。発表できる時期が来ればできるだけ早くお伝えしたいと思います」

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