無料記事【結果】J2第35節 ザスパクサツ対東京V ドローで降格圏の21位へ転落。大槻毅監督「PK失敗? 大槻が悪いと書いてもらって構わない」
【結果】J2第35節 ザスパクサツ対東京V 先制守れずにドロー、降格圏の21位へ転落
大槻毅監督「PK失敗? 大槻が悪いと書いてもらって構わない」
【結果】
ザスパクサツ 1−1 東京V
前半(0−0)
後半(1−1)
【得点】
54分:川本梨誉(ザスパクサツ)
58分:森田晃樹(東京V)
【交代】
62分:鈴木国友→北川柊斗
73分:田中稔也→加藤潤也
73分:川本梨誉→深堀隼平
90分:岩上祐三→藤井悠太
【試合内容】
ザスパクサツは、コロナによってスクランブルとなった。CB城和隼颯が欠場となり、川上優樹が27節以来の先発。GKは、櫛引政敏、清水慶記のふたりが不在で、GK山田晃士がリーグ戦初出場となった。
ザスパクサツは前半9分に小島雅也がペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。前節栃木戦に続いてキッカーは細貝萌となったが、彼のショットは左枠を外れてチャンスを逸した。
ザスパクサツは、相手に押し込まれるシーンが目立ったが、時折、鋭いカウンターから相手ゴールを脅かす。前半32分には高木友也が左サイドから内へ切り込み、シュートを放つが惜しくも枠を逸れた。ザスパクサツは、相手の攻撃に耐えながらスコアレスで後半へ向かった。
後半9分、カウンターを発動すると、田中稔也のクロスを鈴木国友がクロスバー直撃ヘッド。その跳ね返りを川本梨誉がヘッドで押し込んで先制に成功した。しかし、後半12分、相手FKへの守備対応が甘く、右サイドをえぐられると、CB畑尾大翔と相手FWが交錯したこぼれ球を相手MFに蹴り込まれて同点に追いつかれた。
ザスパクサツはゲーム終盤、相手の攻撃を受け続けていくが、決死の守備で失点を回避していく。防戦一方になりながらも失点を許さずに、1対1のドローでゲームを終えた。
今節、岩手が勝利したことでザスパクサツは岩手と入れ替わって降格圏の21位へ転落した。
大槻毅監督
「ヴェルディさんが、ボールを握ったり、数的有利を作るような形を作ってくるのは、知っていたし、水曜日に天皇杯があって中2日で来た中で、ヴェルディさんの特徴を把握して戦っていきました。前半は得点するチャンスもあったけれども取れなくて、守備の方ではサイドで数的優位を作られたのが多かった試合でした。最後の真ん中のところと、奥のところは、最後の最後まで体を張って、頑張ってくれて、1失点目のところだけ背後に入れられてクロスから失点した。アウェイで勝点1を取ったことで、次に頑張って向かいたい。そういうゲームでした」
Q 試合後、選手たちにどんな言葉をかけたのか?
「回復して水曜日にまた頑張りましょうと」
Q 得点に絡んだFW二人を替えて、加藤潤也と深堀隼平を入れた意図は?
「前半から2トップの守備が重要でした。彼らがハードワークしていたので、あそこで綻びをみせると、非常に難しいというところで、加藤潤也はコンディション的に難しいところがありながらも、彼は賢さをみせることができるので、ああいう形を取った。北川と深堀はあそこにパワーを加えたかったので、あの時間での交代です」
Q 前節から守備、立ち位置などで改善があったのか?
「この間(前節)より、きょうの前半のほうが流れが良かったし、きょうの前半より、後半のほうが良かったと思っています」
Q シーズンでPKを外すのが3度目となっている。その反省は?
「きょうは取れるところで、仕掛けて、PKを取ったことは非常に良かった。入る、入らないというところに関して言うと、入りませんでしたが、あそこで蹴りにいくというところ、蹴らないと外せないので、彼は入れようと思ってやっているし、入らなかったことを含めて僕の責任だと思うし、蹴るという精神的なところを見てほしい。外したことは残念だと思うけど、蹴る場所に立っているプレッシャーみたいなものは大きいし、そこへ向かっていく姿勢は賞賛したいと思う。外したのはどうかと尋ねられるのであれば、大槻が悪いと書いてもらって構わないし、彼に関しては心から頼もしく思う」
Q 選手のことではなく、キッカー選択を含めた監督としての責任を聞いているのだが?
「どういうこと?」
Q 監督としての責任を聞いている。
「彼らに関しては100%やってくれていると思っているから、彼らに関しては素晴らしいというしかないし、反省があるとすれば、僕自身があの場面で、決めさせる雰囲気とか、それが作れなかったことは反省するけれども、外した、外さないが、選手に向かうのであればそれは違う」
Q そういうことを言っているのではない。PKを3回外していることを含めて、キッカー選択などで4度目を回避するためにどうするのか?
「しっかりと観察をして、PKを外すことがあるとすれば、PKを取らなければいけないので、そういった攻撃を構築できるようにみんなで取り組みたい」
Q ・・・・・。
Q 降格圏に転落した。チーム低迷の原因をどう考えているのか?
「勝点が取れない、点数の少なさというものがあるが、きょうの試合で勝点1だったから今の順位になっているわけではないので、シーズンを通じて、そういったものに対して、特に勝てなかった時期に、勝点を奪えなかったことが現状になっていると思います」
Q 残り試合が少ないが、チームを残留に導く、手応えや自信はあるのか?
「選手と共に、毎日トレーニングをやって、一生懸命やっているところをみるたびに、それに対しての力しか湧いてこない。次の試合へ向かって、準備をしてやっていくことは何も変わらない。手応え、自信で語られることではない。僕たちが一生懸命にやっていることに対して、充実感につながるような選手の姿をみていると、それを勝点につなげて残留させるところへ絶対に持っていくという意志を持ってやっていく。手応えとか、手応えじゃないところに関しては、試合は相手がいるので、我々ができることを100%続けていくだけ。以上」
(2022.09.10)