無料記事【Gマガ】前橋育英MF櫻井辰徳 ヴィッセル神戸加入内定 「イニエスタ選手とプレーしたい」
【Gマガ】前橋育英MF櫻井辰徳 ヴィッセル神戸加入内定
「イニエスタ選手とプレーしたい」
前橋育英MF櫻井辰徳(3年)のヴィッセル神戸来季加入内定が決定し、9月18日に記者会見が行われた。会見には、前橋育英・山田耕介監督、ヴィッセル神戸・栗原圭介トップチーム部部長らが同席、櫻井が新天地への抱負を語った。
櫻井辰徳
【プロフィル】
176センチ68キロ
2002年埼玉県越生町生まれ。
越生サッカー少年団
東松山ペレーニアジュニアユース
前橋育英
【代表歴】
JFA U-16トレセンキャンプ
U-17日本代表候補
【プレー特徴】
ボランチ
両足の長短のキックでゲームをコントロール
視野の広さ
攻撃のスイッチを入れる縦パス
(前橋育英提供)
ヴィッセル神戸・栗原圭介トップチーム部部長
「櫻井辰徳選手が来シーズンよりヴィッセル神戸に入団することが決まりました。前橋育英高校という伝統強豪校から選手が加入することを、本当にうれしく思います。
獲得の経緯は、スカウト部から『才能がある選手がいる』という情報が上がっていて、クラブとして追い続けてきました。春先にトップチームの練習に参加(3月17〜20日)してもらい、イニエスタ、山口蛍らの選手がいる中でも、臆することなくレベルの高いプレーをみせてくれたのが印象的でした。
ピッチ外でも、しっかりと目をみてコミュニケーションが取れ、受け答えもしっかりしていましたので、良い選手であり、良い子だなという印象を受けました。監督、ダイレクターとの話し合いの中で、獲得に至りました。
サッカーの技術に関しては、止める、蹴る、の技術がしっかりとしていて、ロングキック、視野の広さなど才能があると感じています。私自身がすごくいいなと感じたには、ボールを持っていないときの動きです。どこにいるべきか、どこでボールを受けるかをしっかりと考えてサッカーをしているというのが印象的でした。
ヴィッセル神戸という高いレベルの中で、これからさらに成長してくれることでしょう。将来的にはヴィッセル神戸を背負って立つ選手、そして日本代表選手になることが可能と考えまして、契約をさせていただきました」
前橋育英・山田耕介監督
「ヴィッセル神戸の栗原圭部長からお話があったように、櫻井辰徳の入団が決まりました。ストロングは、左右のミドル、ロングのキックの精度、状況判断が良いという点になります。周りの選手のレベルが高ければ高いほど、彼の引き出しが増えていくと思っております。
プロの世界は、サッカーのスキルだけでは通用しません。櫻井は、『学ぶ姿勢』を持っていて、人間性、人間力が、彼のスキル、フィジカルをもっと伸ばしていくことでしょう。ヴィッセル神戸は、能力を最大限に発揮できる環境だと思いますので、プロとして活躍して、代表に至るまで成長してほしいと思っております」
前橋育英・櫻井辰徳
「ヴィッセル神戸に加入することになりました前橋育英の櫻井辰徳です。幼いころからの夢であった、プロサッカー選手になるという夢を、ヴィッセル神戸というクラブでかなえることができ、非常にうれしく思います。1日でも早く、クラブの力になれるように全力を尽くすので応援よろしくお願いします」
―持ち味を教えてください。
「持ち味は、左右両足を使ったショートパス、ロングパスの精度と、攻撃のスイッチを入れることが自分の武器だと思います。攻撃センスを生かして、日本を代表するボランチになりたいと思っています」
―ヴィッセル神戸で一緒にプレーしたい選手は?
「イニエスタ選手と一緒にプレーしてみたいという気持ちが強いです。一緒にプレーできるのは貴重な機会なので、それがヴィッセル神戸に決めた理由の一つでもあります。一緒に練習することで、どういう選手が世界で通用するのかを同じピッチに立って、学びたいと思います」
―ヴィッセル神戸の練習に参加して?
「高校生とプロのスピード感はぜんぜん違って、なかなか自分の特徴を発揮するのが難しかったのですが、この環境であれば自分が、より成長できると感じました」
―イニエスタ選手との会話は?
「イニエスタ選手とは話せませんでした(笑)」
―ヴィッセル神戸のイメージは?
「イニエスタ選手など世界のトップレベルの選手がいて、すごいチームだと思いました。試合に出ることは簡単ではないと思いますが、競争することで成長できると感じたので、あえて厳しい場所を選ばせてもらいました」
―プロでの目標は?
「自分の目標として、5年以内に世界へ出たいと思っています。1年目から遠慮せずに、自分のキックの特長で勝負して、課題の守備は、山口蛍選手など日本代表選手にお話を聞きながら、学びたいと思います」
―ヴィッセル神戸のユニフォームに袖を通して?
「やってやるぞ、という思いが強くなりました」
―前橋育英での目標は?
「レベルの高い選手がどの学年にもいる中で、自分の武器を出さないと試合に出ることができません。2年半を通じてのその緊張感が自分の成長につながったと思います。去年から育英のエースナンバーである14番をつけさせてもらって、2年夏のインターハイは初戦で負けてしまって、選手権はケガでピッチに立つこともできませんでした。そして今年のインターハイはコロナで中止になってしまいました。14番をもらってからこれまでチームを勝たせることができなかったので、今年の選手権は、ヴィッセル内定選手として見られると思うので、ひと味違ったプレーをみせて、チームを日本一にしたいと思います」
(2020/09/22=伊藤寿学)